しあわせがかおるブログ

ブログと、短い1話完結ものの小説です!あと、携帯小説!

題名→はちみつれもん。つづきその2。

レモンは、家を出た。







てくてく歩いてく。高校時代が懐かしい。友達と笑いあい、何も未来に不安なんかなかった。








今とは逆だ。






今思えば、高校時代なんであんなに、楽しかったかわからない。






大学を、やめたところで、何か変わるのか?今の状況が、さらに悪くなるだけだ。そう思いながら、ふーっと、息をはく。








息が、白く、はきだされ、すぐに、消える。







もうコートの季節だ。去年のコートを、着ている。お気に入りなのだ。







コートを、買うお金がないわけではなく、去年買ったコートを、今年も着ようと、去年から、決めていた。








親への気づかいでも、ある。お金を、節約してる気になっていた。







家はけっして、お金持ちではない。でも、毎年、コートを、買いかえるお金くらいならあるのだが…気持ちの問題だ。








『おはよう。レモン!』






『おはよう。佳那汰(かなた)。』






『実習のレポート出したか?』





『ううん。まだ。』少し、困ったように、答える、レモン。






佳那汰は、いっつも、レモンのレポートを、丸写ししている。レモンは、嫌がっているが、断りきれない。







断りきれないのは、レモンが、佳那汰に、気があるからだ。






惚れた弱みとゆうやつだ。







丸写しして、提出されると、いっつも、レモンが、丸写ししてるんじゃないかって、容疑を、かけられる。









魔法教授から、はっきり、丸写しはよくないと、佳那汰のことを、しかってほしいが、魔法教授も、佳那汰に気があるのだ。








それに、レモンが、丸写ししてると思われている。







佳那汰に想いをよせる女子は、たくさんいる。







佳那汰のアイドルなみの容姿と、おしゃれな服装…もてるはずだ。







佳那汰と友達になれる女子は少ない。






たまたま、友達になれたレモンは、運がすこぶるいい。





佳那汰は笑った顔は、太陽のように、輝いている。

×

非ログインユーザーとして返信する