題名→はちみつれもん。つづきその3。
大学の講義が、始まった。
そして、あるメモが、まわされてきた。
魔法教授の目を盗み、メモを、慣れた感じで、まわす学生達。
『幽霊を、見たことはあるか?』
走り書きでそう書いてあった。
最近は、いつもそうだ。きまってこの内容。
幽霊なんか、存在しないと、レモンは、思っていた。でも、佳那汰が見たとゆうので、みんな信じている。
佳那汰の発言は、絶対的なものなのだ。
そうあの時は、佳那汰と二人きりで、ドキドキしていた。
大学の図書館に来ていた。
佳那汰が、レモンのレポートを、ちょうど、丸写ししていた。大学の図書館は、あまり人気がなく、いつもすいている。人が少ない。
そこで、『幽霊がいる』と、
佳那汰が、一人騒ぎ出した。
自分には、霊能力(れいのうりょく)が、あるのだと、佳那汰は言う。
レモンには、何も見えなかった。
ただのいつもの、図書館の風景が、ひろがっていて、変わったことなど何もない。
でも、レモンは、佳那汰に気に入られたい、いっしんで、自分も見えると、言ってしまった。
本当は何も見えてなどなかった。
見えてるふりをした。てきとうに、佳那汰に話を、合わせておいた。
でも、佳那汰が、他の友達、大学の仲間にも、そのことを、しゃべり、今、大学の図書館の幽霊が、みんなの話の話題になっていた。
後悔した。
なんで、見えると言ってしまったんだろう。
嘘なんて、すぐばれるに、決まっている。