携帯小説好きな彼(携帯小説書いてみます。)
携帯小説好きな彼
作、幸香
携帯小説が、大好きだった。
あたしの彼氏。
そんな女の子みたいなことしてほしくなかったけど、好きならしょうがない。
彼が、携帯小説を、読むのを、とめなかった。
(とうとう、自分で、携帯小説を、書き始めちゃったよ。)
はぁーっと、ため息をつき、空を仰ぐ。
季節は、冬。はく息も白くなる。
あたしの、彼は、売れない携帯小説家。
あたしは、女子校生の中村智美。
女子校に通ってる。出会いの少ないこの学校で軌跡的に出逢った男子。それが、今の彼氏だ。
学校の先生だが、携帯小説家でもある。
『智美、結婚してくれないか?』
『はい。』
ちょっと、気弱なあたしの旦那様。携帯小説好きな彼。
おわり。