日記21日目
まるで地球が泣いてるみたい…。
そう思った。
ただ天気が悪いだけなのに。
なま暖かい風があたしを包む。
いつもなら、我慢できる寒さが、我慢できない。だれかに、暖めてほしい。
でも、あたしには、暖めてくれる人なんていない。
子供のころ、よく眠る時、お母さんが、ふくらはぎで、あたしの足を、はさんで、暖めてくれたっけ。
あたし達、家族が寝る部屋には、暖房がなかった。だから、とっても寒くて。
今なら、暖房もこたつも、電気毛布もある。
昔、お兄ちゃんが、使ってた部屋が、今のあたしの部屋。
昔、あたしが、使ってた部屋は、ベランダにつながってて、洗濯物ほすのに、通る部屋だから、お兄ちゃんの元々の部屋があたしの部屋になった。
お兄ちゃんは、もういない。