携帯小説書きます。題名→はちみつれもん
はちみつれもん
作・幸香
はちみつれもん…それは、昔、お母さんが作ってくれた、甘くて、優しい、思い出の味。
太陽の光が、カーテンの隙間からもれ、あたしの目に、ちょうどあたっていた。
ベッドで、身じろぎをして、光が、うっとうしくて、まばたきをする。
お母さんの、掃除機をかける音と、暖房器具の規則的な音だけが、日常の中に、響きわたる。
(お母さん、もう掃除機かけてるんだぁー。)
『おはよう。レモン。』
レモンの部屋のドアをノックもせずに、母親が開ける。
『おはよう。お母さん。』
機嫌悪そうに、母親の顔を見るが、ぼやけてしか見えない。
コンタクトレンズを、いっつも、つけているレモンは、視力は0・3だ。
洗面台にむかい、手を洗う。清潔になった手で、コンタクトレンズケースを、開け、コンタクトレンズを手に取り、目に、つける。
世界がとても、リアルになる。
あたしは、今現在、魔法使い大学二年生、でも、魔法使い大学を、やめようかと、考えてる。
この世界は、魔法と科学が、混在する世界。みんなから、愛されてる…そんな世界。
つづく。