ショートケーキ(携帯小説)
甘い
甘い
ショートケーキ。
子どもの頃から、大好きだった。
【ショートケーキ】携帯小説スタート
『久しぶりぃ。』
そう言って部屋に入ってきたのは、嫁にいったはずの我が娘、智美。
『どうした?なにかあったのか?』
俺の名前は、中村一語(なかむらいちご)智美の父親。
もう、60才だ。
『お父さん、大好きでしょ?いちごのショートケーキ?!』
そうゆうと、俺の部屋の、テーブルの上に、ケーキを、置く。
『今、コーヒー入れてくるから。』そう言ってバタバタと、一階に降りていく。
俺の名前が一語だから、いっつも、智美は、いちごのショートケーキをもって里帰りする。
俺にあうのが、目的じゃない。ペット達に、会いに来てる。
まめに。
俺に会うのは、ついでだ。
智美も、ソウルとゆう名の猫を飼ってるが、俺の妻が、飼ってる猫や犬に、頻繁に会いに来る。
猫も、犬も、喜んでいるが、俺は、智美がいると俺の部屋がみだれるから、あまり、帰ってきたほしくないのが、本音だ。
智美の荷物が、俺の部屋を、占領してる時もある。
『ともみ、矢作くんと、小木くんとは、仲良くやっていってるのか?』
『ラブラブだよ。』
『じゃー、なぜ、家に来る?』
『猫や犬達に、会いに来てる。』
やっぱりだなって俺は思った。
また、近いうちに、帰ってくると言って智美は、帰って行った。
猫や犬達が、さみしそうに、去っていく智美を、見つめていた。
窓にはりついて、去っていく智美を、見つめる猫と犬達に、なんだか、せつなくなった。
おわり