携帯小説書きます。題名→ブレイクタイム
題名→ブレイクタイム
作、幸香
あたしが、服をだれかに、選ぶ時、気遣ってることは、
どんな服をきたがっているか、
どんな気分でいるか、
きごこちはどうか、
動きにくくないか、
である。
あたしは、芸能界で、スタッフとして働いている。いわゆる衣装さんだ。
芸能人のテレビに出る衣装を、選んでいる。
もう30歳で、彼氏なし。30歳といえば、結婚にあせる年齢かもしれないが、あたしは、あまり、気にしていない。
永原いちご(なかはらいちご)それが、あたしの名前だ。
腰まである長い髪の毛を、結ばないのがあたしのポリシーで、なかなかの美髪だ。顔は、普通だが、一般人よりは、おしゃれな自信があたしには、ある。
今日は、いつもより、仕事の帰りが遅くなり、早朝に帰宅した。
実家住まいで、父母と弟と四人家族だ。
『ただいまぁ。』
『おかえり、姉貴。』
『あんたまだ、起きてたの?それとも、今、起きたの?』
ピヨピヨ、ピヨピヨ。
いつもは、いないその存在に一瞬、思考がとまる。
『何、それ?』
『スタコーンちゃん、女の子❤』
『はっ?』
永原サハラは、いちごの弟。いつも、何かと問題を、おこす。トラブルメーカーだ。
この前の夏休みなんか、1日で、夏休みの宿題を、終わらせた。夏休み最後の日にだ。
その前は、あたしに届いたラブレターを勝手に読んで、勝手に返事を書いた。
とにかく、手のかかる子だった。昔から。
突然、ひよこを、買ってきて、サハラは、どうゆうつもりなんだろうといちごは、思った。
『ねぇー?姉貴、スタコーンちゃんのお世話お願い❤』
『はっ?』
結局、サハラは、いちごに、全部押しつける気なのか?いちごは、考えた。
インスタントコーヒーを、入れながら、いちごは、スタコーンちゃんを、見つめた。
(まぁー、可愛いけど…)
仕事明けのインスタントコーヒーは、うまい。
コーヒーといえば、カフェインが入っていることが有名だ。眠気覚ましなどに、飲む人が、ほとんどだろう。
でも、いちごは、ちがう。眠る前に、コーヒーを、飲む。そうすると、よく眠れる。
学生時代に、テスト勉強を、する前に、必ずコーヒーを、飲み、テスト勉強30分で挫折して、コーヒー飲んですぐ、眠っていた。
その習慣から、いちごは、コーヒーを、飲むと、体が、眠るタイミングだと、判断するように、なったみたいだ。
だから、コーヒーを、飲む。寝る前に。
あくびを、しながら、ベッドにもぐりこんだ。
そうすると、スタコーンちゃんが、ベッドに近づいてきたので、やさしく、手のひらにのせて、枕元においてやった。
ゆっくり、眠りに落ちていく。
とおのく意識の中、スタコーンちゃんが、ほっぺたにひっついてきたのを、感じながら、いちごは、完全に眠ってしまった。
おわり。