題名→紫色

あたしは、赤色が好きで、初恋の人が青色が好きだった。二つの色を混ぜたら、紫色になった。だから、二人の色だった。

初恋の人は、同じ幼稚園に通う、心くん(こころくん)だった。心くんは、人気者だったから、あたしなんて…って思ってた、でも、二人とも、お互いが好きだったんだ。初恋は実らないなんてうそだ！そのうちに、二人は、名物カップルになった、幼稚園の中で。
『心くん、おはよう。』
『おはよう。てか、今日、弁当、焼き肉弁当にしてもらったんだ！お前にもわけてやるよ！』
心くんは、とても嬉しそうで、本当に、恵まれた国の子だ……。全ての世界が幸せにとか…思えない、知らない、地球が丸い事も知らないし、他の国の様子なんて、まったく気にしてない、だって、恵まれた国の子だから。。。あたしが、地球の様子を調査しに来た情報部員とも知らないで…。
あたしの星は、みんな、幼児から、姿が、変わらない、その原因を調べるため、こんな野蛮な星にもやって来た。貧富差が激しいこんなばかげた星へ。でも、あたしは、この星で、心くんに恋をしている。
心くんにもらった手紙、いつも通り青色で書かれた手紙、(すき)と書かれた文字だけを、赤色のペンでなぞる。
そうすれば、紫色だ。
その手紙だけ持って、あたしは、この地球とゆう星をあとにした。
きっと、もう会えない、青色がすきだった男の子を思いながら。

END