題名→ニート
あたしはニートだろうか
『てか、ニートって何?』
騒がしい教室の中で親友は不思議そうに聞き返す。
あたし達は、昔この国でニートと呼ばれた種族の人間だ。
差別語として、ニートという言葉は死語となった。
しかし、インターネットで、
『あなたはニートですねwww』
と他の国で暮らす友達に言われて、
ニート?
ニート?
わからない。初めて聞く言葉に、自分が馬鹿にされてることさえ気づかない
でも、それから、その友達の態度は変わった。
マウントをよくとってくるようになったし、あたしのこと名前で呼ばなくなった。
『あのね、とらないようになったんだ少し悲しかったけど、あたしは、その友達と連絡をとらないようになったんだよね』
そう説明し終えて親友の顔を見る、理解しているようで、少し嫌そうな表情を浮かべ、あたしに、同情しているようだった。
『ナナ!働けばニートじゃなくなるんじゃない?』
『うん、まあ、そうだけど』
この学校に来るのも飽きたし、
ナナと親友のアメは毎日ここに通っている
『ナナ!あたし達、働こ!』
ナナ達が通っているここは学校だけど、授業もないし、給食もない表向きは、学校だけど、何もない
国が、ニート達を隠している空間なのだ!
『我が国にニートなどいらん!』
そう総理大臣が言ったのだ。でも、殺すわけにもいかず、こうして、ニートになると国からハガキが来て、ここで、暮らすことを強制される
でも、学校の職員さんはとても優しいし、ただ、ニートになると死んだことになるが。
この学校から出るには働くしかない。
でも、毎日3食食べれてただ遊んでいるだけで生きれる空間なのだ!出て行こうとする者は少ない。
これはナナとその親友のアメがこの学校を卒業するまでの物語だ!
つづく