携帯小説書きます。題名→小学校にて 作、幸香
題名→小学校にて
作、幸香
らーちゃんは、静かに授業をうけていた。
ここは、らーちゃんが通う小学校。らーちゃんは、三年三組だ。
『…であるからして』
平穏な空気が流れる中、先生の声だけが、響く。
先生以外言葉をはっする者はいない。静かに時が流れる。その平穏を、崩す者はだれもいない。
いつもと変わらない時が流れる。退屈な先生の話に、あくびを、する者もいる。もちろん、先生に見つからないようにあくびをする。
らーちゃんは、授業のノートを、まじめにとりながら、アンダーラインを教科書にひく。
そこが、テストに出るのだと、先生が言うからだ。
何事もなく学校が終わって、運動場を、教室から、見ると、誰かがいる。
放課後、この教室に残っているのは、らーちゃんだけだ。
らーちゃんは、一応確認しに行くことにした。もちろん、運動場へ。
近づいていくと、ピヨピヨ、声がする。
どうやら、ひよこの声のようだ。
ひよこを、ひよこ売りが売っている。
運動場には、ひよこ売りとらーちゃん、そして、売られてるひよこ達しかいない。
ひよこ売りが、らーちゃんに、ひよこを、1匹さしだす。
お金を持っていないのだと、慌てるらーちゃん。
それを、無視して、これが、えさだと、ひよこのえさが入った袋を、らーちゃんに渡す。
『お金はいらない。もらってやって下さい。』
そうゆうと、ひよこ売りは、店じまいを始めた。
らーちゃんは、家にひよこが入った箱を、持ち帰った。
なんだったのだろう…あの人は。
らーちゃんは、箱を、開けひよこと目が合う。このひよこは、女の子なんだろうか、男の子なんだろうか、それもわからない。
『らーちゃん、それ、なぁ~に?』
らーちゃんの姉の、なっちゃんが、唐突に話しかける。
らーちゃんは、びっくりして、でも、冷静に、答える。
『ひよこだよ。』
『ひよこ?飼うのぉ?』
『うん。』
『名前はなぁ~に?』
気のぬけたなっちゃんの質問が、らーちゃんを、なぜだか冷静にさせる。
『ひよこだから、ひよちゃんかな。』
なんのひねりもない名前を、らーちゃんは、考え出した。
『そんな名前じゃひよこが、かわいそうだよ。』
なっちゃんが、そう言うので考え直すことにした。
そして、
『空色…空色ちゃん(そらいろちゃん)にする。』
『あたしは、空が好きだから。』
そう言うとにこりと笑った。
おわり。