『ノートぷりん、今なら顔、なめていいよ?』
そう言って、ノートぷりんを、だきかかえる。
いつも、あたしの顔をなめているノートぷりん。愛犬だ。
顔を洗って、まだ、化粧していない状態。だから、なめられても、化粧は、はげない。
いっつも、ノートぷりんに、顔をなめられ、化粧がはげる。それでも、化粧を毎日するのを、やめない。
ちょうど、使いきりそうになっているファンデを、見る。あたしの、顔の色にあわせて買ったファンデーション。
お母さんが、あたしの顔にあっていないファンデを、何回も間違って買った。それは、引き出しの中にしまいこんである。
使えないファンデ、捨てる勇気もない。
高かったから。
うちでは、化粧品は、ほぼ、カタログを見て注文する。DHCのカタログだ。
でも、口紅は、ちふれを、使っている。安いから。そのかわり、グロスは、DHCだ。
そろそろ、ドン・キホーテに、ちふれの口紅を、買いにいかなくてはならない。
今日は、行かないけど、土日にでも、買いに行こうかな。
やけどの、手当てを、今日から自分でしなくては、ならない。
2日間、お母さんがしてくれたが、
『自分でせんばよ?』
と言われてしまったのだ。
きのうの夜、お風呂あがりに、してもらって、それっきりになっている絆創膏を、見る。
今日のお風呂あがりにでも、つけなおさなきゃなるまい。
あたしに、できるのか?なんとなく、複雑に、いろんな種類の絆創膏を、はってあるのがわかる。
今日から、自分でこのやけどの世話を、しなくては、ならない。
オリーブオイルを、絆創膏に、プッシュしている、お母さんを、思い出す。
まぁー、なんとか、なるかな。